妊娠すると喜びもつかの間、体のいろいろなところに不調が出てきますよね?
体に不調が出ると、「おなかの赤ちゃんは大丈夫かな?」と不安になってしまいます。
精神的に不安定になるのはよくないからと思っていればいるほど、不安定になってしまうものです。
そこで、妊娠中でも安心して使える薬で後鼻漏をさっさと治してしまいましょう。
ここでは、妊娠している女性でも安全にできる後鼻漏治療の方法を紹介していきます。
妊娠すると体に不調が出る理由
妊娠すると体にはさまざまな不調が出てきます。
「おなかの赤ちゃんに栄養をあげているからしょうがない」と思うかもしれませんが、緩和はできます。
例えば後鼻漏になる理由は、おなかの赤ちゃんに栄養と水分をたっぷりあげるために女性ホルモンのバランスが 変化するからです。
エストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンのうち、プロゲステロンの働きで このような状態になります。
プロゲステロンの働きを詳しく調べてみると、妊娠しやすいように赤ちゃんが成長しやすいように基礎体温をあげます。
そして子宮内膜を維持して、乳腺を発達させるのです。
さらに食べ物の栄養や水分を体にため込んで、赤ちゃんにあげられる状態にします。
ですので、妊娠中はむくみ体質、便秘体質になりやすいといわれているのです。
後鼻漏もプロゲステロンのこの働きが原因。
もういらない水分や老廃物までため込んでしまうから、鼻水が鼻の奥の副鼻腔にたまって後鼻漏になるのです。
副鼻腔にたまった鼻水は細菌が繁殖してネバネバになります。
もともと鼻水はほとんどが喉に流れてくるものなので、ネバネバした鼻水が喉の奥に絡んで不快な思いをする ことになるのです。
妊娠中の後鼻漏でつらいのは臭い
妊娠中は女性ホルモンが崩れるので臭いに敏感になります。
後鼻漏は口臭が強くなってしまうから、自分で自分の口臭がつらくなります。
後鼻漏で口臭が強くなるのは、副鼻腔にたまった鼻水のせい。
細菌が繁殖するから、臭いが強くなるのです。
しかもなかなか副鼻腔からできならないから鼻の奥、喉の奥から変なにおいがツーンとしてきます。
妊娠中は風邪予防のためにマスクをする人が多いです。
マスクをして自分の強い口臭を嗅ぎながら電車にのっていて、酔ってしまった…という体験談もありました。
こうならないためには、どうしたらいいのでしょうか?
いちばんは副鼻腔にたまりにたまっている鼻水を排出しきること。
これにつきますが、完治するまでには時間がかかります。
そこで、清涼感のあるのど飴やガム、タブレットで口臭対策をしましょう。
ある女性の体験談には「妊娠中に痰が激しく絡んで口臭がひどいから、ブレスケアをいつも噛んでる」と書かれて いました。
しかし、後鼻漏の口臭にブレスケアは効果がありません。
ブレスケアは胃から上がってくる臭いを撃退するものなので、胃で作用します。
後鼻漏で喉に流れてきた鼻水がそのまま胃に到達して、胃もたれになることはありますが、臭いが上がってくること はありません。
後鼻漏の臭いは鼻から降りてくるのです。
ブレスケアと同じ理由で口臭対策グッズのほとんどは効果がありません。
でもミント系ののど飴は喉に栄養を与えて鼻水が通過することで炎症を起こしている部分を改善する効果が期待できる し、気になる臭いをゴマかしてくれます。
ガムやタブレットでもにおいはごまかせるけど、栄養がありません。
私は後鼻漏の時にミンティアを箱買いして、食べまくってましたが、のど飴のほうがよかったですね。
妊娠中の後鼻漏は薬で治療しないほうがいいのか
妊娠中はできるだけ薬を飲まないほうがいいといわれています。
後鼻漏には直接作用する薬がないから、鼻炎関係・喉関係の薬を処方されます。
基本的に病院で妊娠中であることを伝えて、先生に飲んでも大丈夫な薬を処方してもらいましょう。
でも、自分でどの薬なら飲んでもいいかを知っておくと、間違いが起きません。
妊娠中の薬の使用について調べてみると、妊娠初期である15週までは催奇形性を考慮して薬物療法は極力避けて ください。
後鼻漏でもそれ以外でも、薬は飲まないほうがいいでしょう。
この時期に後鼻漏になったら、
- ホットタオルで鼻を温める
- 全身浴で体を温める
- マスクをする
などして 治療をしてください。
そして妊娠5か月以降の場合は、後鼻漏の症状が日常生活に支障をきたす場合だけ薬を使っても問題ありません。
薬を使わないでこのまま放置している方が薬を使うことよりも危険と、医師が判断すれば処方してもらえます。
この時期になると薬物投与で催奇形性は起こりません。
でも、薬の成分は赤ちゃんにいってしまいます。
長期間飲み続けるのは危険なので、医師の説明をしっかり聞いてください。
妊娠中に使われる後鼻漏の薬まとめ
妊娠5か月以降に後鼻漏が悪化しすぎている場合は、薬物療法になります。
その場合は、どんな薬が処方されるのでしょうか?
調べてみるとDSCG、鼻噴霧用ケミカルメディエーター遊離抑制薬、鼻噴霧用抗ヒスタミン薬、 鼻噴霧用ステロイド薬などの局部的な効果が期待できる薬を使います。
DSCGとはインタールという抗アレルギー薬のことで、喘息などの治療に使われるものです。
花粉症やアレルギー性鼻炎が原因で後鼻漏になっている場合は、効果が期待できます。
でもアレルギー症状が原因じゃない後鼻漏には、効果がないですね。
ケミカルメディエーター遊離抑制薬も、抗アレルギー薬です。
抗ヒスタミン薬も、アレルギー症状を抑える薬の一種。 ステロイドもアトピー性皮膚炎などに使われる、アレルギー症状を抑える薬ですね。
このように妊娠中に処方される後鼻漏の薬は、アレルギーに効果が期待できるものばかりでした。
風邪をこじらせて後鼻漏になっている人には、効果が期待できないので飲まないほうがいいでしょう。
妊娠中でも安心してできる後鼻漏治療
薬はおなかの赤ちゃんに危険な感じがするし、副作用を心配しながら飲み続けるのは嫌ですよね?
そこで、おなかの赤ちゃんにもお母ちゃんにも安全で後鼻漏にいいお茶で治療しましょう。
「なた豆茶」は排膿作用と抗炎症作用があります。
副鼻腔にたまっている鼻水を出して、のどや副鼻腔、食道などにできている炎症を治しやすい体質にしてくれます。
さらに、腎機能活性化も期待できるからいらない水分を尿で出しやすい体質になって、むくみが解消する可能性があるのです。
また、食物繊維とミネラルが豊富で便秘解消もできるといわれています。
後鼻漏以外の妊娠中になりやすい症状も改善してくれる可能性があるのです。
そしてなた豆茶は国産で無添加のもの、なた豆茶100%のものならノンカフェインだから赤ちゃんでも飲めるという こと。
妊娠中の栄養は赤ちゃんにも届くから、お腹の中で赤ちゃんが飲んでも大丈夫なのです。
なた豆茶以外の後鼻漏に効果が期待できる方法
「なた豆茶」を飲んでいれば後鼻漏が改善することが期待できます。
私の場合は2週間くらいで一気に症状が軽くなりました。
でも、なた豆茶以外の方法も一緒にやったほうが効果的。
妊娠している人にいいストレッチなどを、日課にしてください。
例えば、床に足を延ばして座り、つま先をゆっくり上に向けて10秒キープ。
つま先を上半身に向けて10秒キープ。
最後に無理のない範囲で前屈するのを3セットしてください。
このとき呼吸は鼻から吸って口から出します。
ほかには床にばんざいをして寝そべって、全身を無理のない範囲で伸ばして5秒キープ。
力を抜いて5秒キープ。
これを3セット繰り返します。
呼吸法は先ほどと同じです。
妊娠ストレッチはこうした簡単なものが多いから、運動が苦手でも大丈夫。
全身の血行が良くなるし、肩こりや腰痛改善になるから、ストレス解消効果も期待できます。
後鼻漏には疲れや肩こり、ストレスがよくありません。
こうしたストレッチで解消して、なた豆茶を飲んで症状が改善するか様子をみてみましょう。
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