知名度が上がってきているので、最近は後鼻漏で悩んでいる人も自分なりの対策もしやすいと思います。
でも、自分なりに対策をしていても「これって本当に合ってるのかな?」と不安になることもありますよね?
私も「後鼻漏には漢方がいい」と聞いて、病院で漢方をもらって飲んでいるとき「これで治るのかな?」と疑問に思うことがよくありました。
漢方は効き目がゆっくりだから、効果がなかなか実感できないのです。
しかも種類も多いから本当に自分に合ってるものが処方されてるのか、心配ですよね?
そこで、私と一緒に漢方の勉強をしていきましょう。
後鼻漏の症状は人それぞれだからそれにあった漢方を
後鼻漏は、簡単にいうと鼻の奥の副鼻腔に鼻水がたまってそれが流れてくる症状です。
健康な人でも鼻水は喉に流れるのですが、健康な人と違ってネバネバの鼻水なので苦しくなります。
私が後鼻漏のときは、鼻水の粘り気で喉に幕が張ってるみたいになって、息がしづらくなることがたまにありました。
家でこの症状が出るときはあまり慌てないけど、仕事中だともう大変。
「今お客さんが来たらどうしよう」
「無理やり鼻水を飲み込んで、勢い余って吐き出しちゃったらどうしよう」
と軽いパニックになって、大慌てでティッシュに吐き出そうとするけど詰まって出てきません。
意識的に吐く感じにするとやっと出てくるけど、それをお店の外から通りすがりのお客さんに見られたことがあって、 本当に恥ずかしかったです。
後鼻漏はただ単にネバネバした鼻水が喉の奥に流れてくる、鼻水が喉の奥につっかえて苦しくなる、鼻づまりで呼吸 しづらいというだけではありません。
こんなふうに症状によってパニックになってしまうのです。
私は後鼻漏になってから外出する機会が激変しました。
後鼻漏になった年齢がちょうど30歳だったからというものあるかもしれませんが、症状が出るのが不安で外に行きたくないのです。
ですので、精神的な不安なども取り除いてくれる薬がいいでしょう。
漢方薬でそうした効果が期待できるものをさがしてみると、
- 黄連解毒湯
- 加味逍遥散
- 桃核承気湯
などがあります。
生理のときにただでさえイライラするのに、後鼻漏でさらにイライラしてしまうときは桃核承気湯、上半身に熱が こもる場合は黄連解毒湯、後鼻漏の症状が気になってイライラするときは加味逍遥散が効果が期待できます。
イライラに効果が期待できる漢方は後鼻漏にも効くのか
イライラに効果が期待できる漢方が後鼻漏にも効果がないと、ほかの漢方も飲むことになります。
漢方の効果は複数なので、できれば一つの漢方でイライラと後鼻漏を治療したいですよね?
黄連解毒湯は比較的体力があるけどイライラしてしまう人に向いています。
効果が期待できる症状は、嘔吐、高血圧、動機、ノイローゼ、神経症などです。
加味逍遥散は疲れやすくてイライラする人に向いていて、月経異常、更年期障害、イライラ、不安、ストレスが原因 のアトピー性皮膚炎に効果が期待できます。
桃核承気湯は体格が良くて便秘がちな人に向いています。
効果が期待できるのは、月経不順、月経痛、高血圧、 更年期障害、ヒステリーなど。どの漢方にも、後鼻漏の鼻詰まりや痰を解消してくれる効果は含まれていませんでした。
また、後鼻漏の人によく処方される漢方も効果が期待できるのは主に鼻炎、鼻づまり、痰、咳など。
イライラにまで効果が期待できるものはほとんどないから、一つの漢方で後鼻漏のイライラと症状をケアする のは難しいですね。
消化器官の働きを整えるとイライラと後鼻漏が同時に治る
後鼻漏の人に処方される漢方と、イライラを抑える漢方は別ものです。
でも、漢方の考え方を変えると、一つの漢方で両方を治すことができます。
まず、後鼻漏の原因について調べてみると鼻詰まりやストレス、疲れ、風邪をこじらせたことなどがあります。
私も風邪をこじらせて後鼻漏になったのですが、疲れやストレスもありました。
そして風邪をこじらせたり、疲れが取れづらかった原因は消化器官の働きだと思います。
私はそのとき、よく便秘になっていて常にお腹が張って苦しい状態でした。
いつもオリゴ糖のサプリを食べていたのですが、それでもぜんぜん効果がなかったのです。
消化器官の働きが悪くなると、体の中の毒素の80%くらいが排出されません。
ここまで毒素が体に残って疲れやすくなったり、イライラしたりするのは当然ですよね?
だから、消化器官の働きを良くすれば後鼻漏もイライラも解消すると思います。
消化器官の働きを漢方でよくして、後鼻漏を治すという治療は実際に行っている病院もあると体験談に書いてありました。
ですので、あなたも漢方で後鼻漏を治療するなら、直接鼻やのど、イライラに効果が期待できるものを何種類も飲むのでは なく、消化器官の働きを良くする漢方を1種類飲むことから始めてみてください。
消化器官にいい影響を与えるといわれているのは、健脾散、建胃顆粒などです。
この2つの漢方は不規則な生活やストレスなどで胃腸が弱っているタイプに効果が期待できるので、当てはまる人が多いと 思います。
鼻水の特徴によって処方される漢方が違う
後鼻漏は人によって症状が少しづつ違います。
とくにその人の健康状態を表す鼻水は、個人差が大きいようです。
私は後鼻漏のとき、少しネバネバした透明な鼻水がよく出ていました。
ですので、小青竜湯という漢方をよく処方されていたのです。
鼻炎に効果が期待できる漢方ですが、私の場合は 飲んでいるときにだけ症状が治まって、飲むのを辞めると症状が再開する感じでしたね。
ほかの人の体験談を読んでみると、鼻水が黄色い人は天津感冒片、涼解楽などがあります。
漢方で鼻水や咳を止めるのはよくない
後鼻漏になると鼻水や咳が1日中出てしまって、起きていても寝ていてもつらい…という生活になります。
私はこの生活を8年間したので、ほんとうに体力がすり減るような感じでした。
まず寝ているときにも鼻水で喉が詰まったり、咳が出たりして熟睡できません。
朝起きたら、鼻をひたすらかんでたまっている鼻水を出せるだけ出します。
そして歯磨きをしてると歯にまとわりついている鼻水が歯ブラシに絡むから、気持ち悪くなります。
えづいたり嘔吐したりしながら歯を磨くことが多かったです。
歯磨きをするのがすごくつらくて、でも磨かないと口の中のネバネバ感が取れないから念入りに磨きます。
これだけしても会社に出勤するころには、口の中がネバネバになっているのです。
このときにいつも、
鼻水も痰も止まってくれればいいのに
と思っていました。
でも、後鼻漏は鼻の奥の副鼻腔に鼻水が異常にたまっているから起こる症状です。
この鼻水が流れるのがとまれば、鼻水はさらにたまってしまいます。
最終的に後鼻漏が悪化する可能性が高いから、漢方で鼻水や痰を止めるのはやめましょう。
鼻水を効率よく出し切る方法
漢方で鼻水や痰を止めるのはよくないから、効率よく出し切ることを考えてください。
大量に副鼻腔にたまってる鼻水を一気に出し切るには、どうしたらいいのでしょうか?
まず漢方はゆっくり効くから、西洋薬のように即効性はありません。
だから漢方で一気に後鼻漏を治すのは、難しいですね。
漢方以外の方法で後鼻漏を一気に治すには、お茶が効果的といわれています。
「なた豆茶」というお茶は排膿作用、抗炎症作用が期待できるから、副鼻腔やのどにできている炎症を改善しつつ、 鼻水を排出しやすくするのです。
私の場合は黄色い鼻水のかたまりが一気に出てきて、本当にびっくりしました。
それから1日中、鼻水のかたまりが出続けてそこから一気に後鼻漏が楽になりましたよ。
ただお茶を毎日飲めばいいだけだから、続けやすいです。
なた豆茶はほっとする味と香りだから、イライラしたときに解消する効果も期待できます。
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